HPアンカー

接着系アンカー「カプセル型」 ARケミカルセッター® HP

接着系あと施工アンカー回転打撃式、フィルムタイプのカプセルアンカー。
腰袋に入れて持ち運びできます。
製品ライフ2年。

HPアンカー
HPアンカー フィルムチューブタイプのカプセル型接着系アンカー。ガラス管タイプに比べて固着性能や取扱性に優れている。
従来型(ガラス管タイプ)のSUPER LL APに替わるタイプです。

ガラス管タイプに比べて固着性能や取扱性に優れています。
従来型(ガラス管タイプ)のSUPER LL APに替わるタイプです。


製品構造

容器のフィルムチューブ化と硬化剤の粒状化により、従来のガラス管タイプに優る性能を実現しました。

HP製品構造

製品特長

■優れた固着力
高性能樹脂「エポキシアクリレート樹脂」の採用により、更に固着力を向上させました。
■作業性取扱性の向上
フレキシブルなフィルムチューブで取り扱い性が容易な上、ガラスによる容器の割れやケガを追放しました。施工時の抵抗も大幅に改善しました。
■臭いが少ない
非スチレン系モノマーの採用により、いやな臭いが減少しました。

■コンパクトな包装
フィルムタイプのため簡易包装が可能となりコンパクトな包装を実現しました。 (当社比較:容積比を約50%削減、重量比約30%低減)
■長期保存が可能
当社の誇る高い技術でフィルムチューブでも、製造より2年間の長期保存を可能にしました。

製品規格

品番 カプセル径
(mm)
カプセル長
(mm)
容量
(cm3)
使用ボルト
異形棒鋼
穿孔径
(mm)
穿孔長
(mm)
最大引張荷重
(Fc=21N/mm2)
(kN)
長期許容
引張荷重
(kN)
短期許容
引張荷重
(kN)
HP-10 10.5 120 6.4 M10,W3/8
D10
12
12
90 23.2 9.4 14.2
HP-12 12 130 9.6 M12,W1/2
D13
14
16
100 33.7 13.7

20.6

HP-16 15 150 18.4 M16,W5/8
D16
18
20
130 62.8 25.4 38.1
HP-20 18.5 210 41.4 M20
W3/4
D19
23
22
24
200 98 38.3 57.5
HP-22 23 250 77.7 M22,W7/8
D22
27
28
250 121.2 47.4 71.2
HP-24 26 300 120 M24,W1
D25
30
32
300 141.2 55.3 82.9
HP-30 32 310 190 M30
W1,1/4
D32
35
37
40
350 224.4 87.8 131.8
HP-20E 18.5 190 34 M20
W3/4
D19
23
22
24
160 98 38.3 57.5
HP-22E 22 200 56 M22,W7/8
D22
27
28
180 121.2 47.4 71.2

※最大引張荷重及び許容引張荷重はFc=21N/m㎡、Mネジボルト(SS400)を使用した場合の算定値です。性能を保証するものではありません。

施工方法

コンクリートなどの母材に穿孔し、清掃後その孔内にHPアンカーを挿入。先端45°またはVカットに切断したボルトや異形棒鋼を電動ハンマードリル等に装着し回転・打撃させ、カプセルを破砕・混合しながら必ず孔底まで埋め込みます。なお、マーキングが施工面 に達したら(ボルトの先端が孔の底に達した時)直ちに埋込機械を停止して下さい。

HP施工方法

ボルト形状

HPアンカーで固着するボルトや異形棒鋼は、まっすぐなものを使用し、埋め込み側先端を45°またはVカットに切断して使用します。
※寸切りボルト・丸棒は使用できません。

攪拌タイプカプセルのボルト形状

硬化時間

  • 適切な硬化時間養生を取り、硬化時間内はボルトを動かさないようにしてください。
  • 埋め込み後、樹脂の硬化時間は温度によって異なりますので、下表を目安にしてください。外気、鉄筋、コンクリート、カプセルの内、最も低い温度を目安にしてください
温度(℃)   -5 0 5 10 15 20 25 30
硬化時間(分) 気中 240 120 60 40 20 18 15 10
水中 240 120 80 40 36 30 20

※この硬化時間は最大強度の80%程度の強度を発揮するまでの目安の時間です。

包装仕様

品番 小箱 大箱
カプセル本数 大箱内訳 カプセル本数
HP-10 25 (小箱×40) 1,000
HP-12 25 (小箱×40) 1,000
HP-16 25 (小箱×20) 500
HP-20 25 (小箱×8) 200
HP-22 10 (小箱×10) 100
HP-24 5 (小箱×10) 50
HP-30 5 (小箱×10) 50
HP-20E 25 (小箱×8) 200
HP-22E 10 (小箱×10) 100

積算価格

品番 カプセル径×カプセル長(mm) 容量(cm3) 単価(円/本)
HP-10 10.5×120 6.4 245
HP-12 12×130 9.6 360
HP-16 15×150 18.4 590
HP-20 18.5×210 41.4 890
HP-22 23×250 77.7 1,440
HP-24 26×300 120 2,180
HP-30 32×310 190 4,310
HP-20E 18.5×190 34 865
HP-22E 22×200 56 1,375

 

取扱上の注意事項

ご使用前に必ず、総合技術資料・施工要領書・SDSをお読みください。なお、入手方法につきましては下記へお問い合わせください。
総合技術資料、施工要領書及び以下の注意事項に従わなかった場合に発生した事故については、当社は一切責任を負いません。

■安全対策■

  • 熱/火花/裸火/高温のもののような着火源から遠ざけること。禁煙。
  • ミスト、蒸気、スプレーを吸入しないこと。
  • 取扱い後はよく手を洗うこと。また、よく眼を洗うこと。
  • 環境への放出を避けること。
  • 保護手袋、保護眼鏡、保護面を着用すること。

■救急処置■

  • 皮膚に付着した場合、多量の水と石鹸で優しく洗うこと。
  • 皮膚又は髪に付着した場合、直ちに、汚染された衣類をすべて脱ぎ又は取り除くこと。
    皮脂を流水又はシャワーで洗うこと。
  • 吸入した場合、気分が悪い時は、医師に連絡すること。呼吸が困難な場合には、空気の新鮮な場所に移し、呼吸しやすい姿勢で休息させること。
  • 眼に入った場合、水で数分間注意深く洗うこと。次にコンタクトレンズを着用していて容易に外せる場合は外すこと。その後も洗浄を続けること。
  • ばく露又はその懸念がある場合、医師の手当、診断を受けること。
  • 気分が悪い時は、医師の手当て、診断を受けること。
  • 皮膚刺激又は発疹が生じた場合は、医師の診断、手当てを受けること。
  • 眼の刺激が続く場合、医師の診断、手当てを受けること。
  • 汚染された衣類を再使用する場合には洗濯すること。
  • 火災の場合には、適切な消化剤を使用すること。

■保管■

  • 冷暗所で保管すること。

■廃棄■

  • 内容物、容器を廃棄する場合は、都道府県知事の許可を受けた専門の廃棄物処理業者に業務委託すること。

■使用上の注意■

  • カプセルの内容物は高温になると急速に分解し、破裂する恐れのあるものが含まれているので、火の中に投げ込んだり高温物に近づけないこと。(例えば、バーナーの火花や溶断直後のボルトなど)
  • カプセルを切断・分解したり、内容物を取り出して使用しないこと。
  • 作業中でも、カプセルに直射日光をあてないこと。
  • 屋外作業の場合では、ケースごと日陰におき数本ずつケースから取り出して使用すること。
  • 使用期限内でもカプセル中の樹脂、骨材が動かなくなったものは使用しないこと。