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接着系アンカーとは


接着系あと施工アンカーの分類

「先付けアンカー」と「あと施工アンカー」

アンカーは、アンカーボルトをする躯体コンクリートの打設前に所定の位置に設置し、埋め込む「先付けアンカー」と、躯体コンクリートを打設後、アンカーボルトを埋め込む「あと施工アンカー」に大別されます。

アンカー説明図01 アンカー 先付けアンカー 後付けアンカー 型抜きアンカー あと施工アンカー 金属製アンカー 接着系アンカー その他アンカー

アンカー:

母材に取付物を取り付けるために工夫したもの、あるいは既存の躯体コンクリート(母材)と、新たに設ける構造部材との接合面で、力が円滑に伝達されるように工夫したもの。物などのコンクリート母材に部材や器具を取り付けるために打つ鋲やボルト等の接合部分

先付けアンカー:

母材コンクリートを打ち込む前に、所定の位置に設置しておくアンカー

後付けアンカー:

母材コンクリートの硬化後、所定の埋め込み位置に穿孔などを行い、固着させるアンカー

型抜きアンカー:

母材コンクリートを打ち込む前に、所定の所定の埋め込み位置に型抜き部材を設置し、硬化後その型抜き部にアンカーをセットしてセメントなどにより固着させるアンカー

あと施工アンカー:

穿孔した母材の孔に固着機能によって固定されるアンカー。

金属製アンカー:

金属製の部材によって固着するアンカー

接着系アンカー:

穿孔した孔をアンカー筋と接着剤で充填して硬化させ、アンカー筋と母材とを物理的に固着するアンカー

その他アンカー:

金属系アンカー及び接着系アンカー以外のアンカー


 

「接着系アンカー」

母材に予め穿孔した孔に充填した接着剤(カプセル方式又は注入方式)が、化学反応により硬化し、アンカーボルトと対象母材を物理的に固着するアンカーです。「カプセル方式」(カプセルアンカー)と「注入方式」(カートリッジ式、インジェクションタイプ)に大別されます。

アンカー説明図02 接着系アンカー カプセル方式 注入方式 回転・打撃型 打込み型 ガラス管式 フィルムチューブ式 ガラス管式

接着系アンカー:

穿孔した孔をアンカー筋と接着剤で充填して硬化させ、アンカー筋と母材とを物理的に固着するアンカー

カプセル方式:

主剤と硬化剤がカプセル状の容器に定量分離収容されている接着剤

注入方式:

主剤と硬化剤をあらかじめ混合し、接着剤を穿孔された孔に充填し、アンカー筋を埋め込む方式をいう。
当社製品名
ARケミカルセッター EX350,400L
ARケミカルセッター EA500,500S,500W,350

回転・打撃型:

アンカー筋を回転または回転打撃し、カプセルを破砕・混合しながら埋め込む方式

打込み型:

アンカー筋をハンマーなどで打込み、カプセルを破砕・混合させながら埋め込む方式。

フィルムチューブ式:

樹脂を封入している容器が、ガラス管ではなくフィルムチューブ製のもの。
当社製品名:ARケミカルセッター HP

ガラス管式:

樹脂を封入している容器が、ガラス管のもの。
当社製品名
回転・打撃型:ARケミカルセッター AP
打込み型:ARケミカルセッター MU


 

樹脂による分類

接着系アンカーに使用される樹脂は、有機系と無機系に大別されます。当社では、有機系樹脂は、エポキシアクリレート(ビニルエステル)とエポキシを使用しています。

アンカー説明図03 接着系アンカー 有機系 エポキシアクリレート系 エポキシ系

接着系アンカー:

穿孔した孔をアンカー筋と接着剤で充填して硬化させ、アンカー筋と母材とを物理的に固着するアンカー

有機系:

有機系には、ポリエステル系、エポキシアクリレート系、ビニルウレタン系、エポキシ系の4種類がある。

エポキシアクリレート系:

主剤にエポキシアクリレート樹脂(ビニルエステル樹脂)を主成分とするもの。硬化剤は有機過酸化物(過酸化ベンゾイルなど)となり、反応形態は、硬化が急速に進行するラジカル重合である。
当社製品名
回転・打撃型:ARケミカルセッター AP
打込み型:ARケミカルセッター MU
注入型:ARケミカルセッター EA500,500S,500W,350

エポキシ系:

主剤にエポキシ樹脂を主成分とするもの。硬化剤はアミンまたは酸となり、反応形態は、硬化が緩やかに進行するイオン反応である。
当社製品名
注入型:ARケミカルセッター EX350,400L


 

製品別の特長

  製品名 アンカーボルト
サイズ
付着強度係数
(τB)※乾孔
容量 低温環境下
での使用
JCAA認証 JRクリープ
データ
水道浸出
試験データ
非スチレン
カプセル方式 AP
(回転・打撃型)
M8~M36
D10~D38
17 サイズ毎に
異なる

(-20℃まで)
HP
(回転・打撃型)
M10~M30
D10~D30
18.5 サイズ毎に
異なる

(-5℃まで)
MU
(打込み型)
M8~M20
D10~D19
12 サイズ毎に
異なる

(-5℃まで)
注入方式 EA-500 M8~M56
D6~D51
12 500cm3
(-5℃まで)
EA-500W 12 500cm3
(-15℃まで)
EA-500S 12 150cm3
(-5℃まで)
EA-350 12 350cm3
(-5℃まで)
EX-350 16 350cm3
EX-400L 16 900cm3
               

接着系アンカーに求められる要求性能は固着強度だけではありません。母材であるコンクリートのアルカリ性に対抗する耐アルカリ性、設備機器などの長期にわたる振動にも強度低減しない耐振動性、低温時でも短い養生時間で硬化する低温硬化性、これらを含めた様々な強度阻害要因を克服する経時劣化に強い製品でであることが重要です。

「ARケミカルセッター®」は、上述の要求性能を備えた高品質の接着系アンカーです。
各製品の特長を一覧表に集約しましたので、ご活用ください。

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用途

「ARケミカルセッター®」は、使用用途に応じた製品設計により、施工者の皆様の安全で確実なアンカー施工をサポートします。

各製品の用途を一覧表に集約しましたので、ご活用ください。

製品別 用途一覧へ

耐震補強

コンクリート構造物の耐震補強にARケミカルセッターは重要な役割を担っており、様々なアンカー仕様に適合する製品ラインナップでみなさまのご要望にお応えできます。

耐震補強についての解説

 

旭化成のARケミカルセッターは、エポキシアクリレート樹脂やエポキシ樹脂を主剤とし、強固な固着力と高い経時安定性を持ち併せた接着系アンカーです。