接着系あと施工アンカーのカートリッジタイプ。
エポキシアクリレート樹脂採用の350ccタイプ。
ログインが必要です。

製品構造
■カートリッジ (容量350cm3)

■主剤
非スチレン系エポキシアクリレートを主成分としており、臭いが少なく、施工現場での環境を改善しました。また、チクソトロピーを付与することにより、天井施工での液ダレをなくしました。
■硬化剤
BPO(ベンゾイルパーオキサイド)ペーストを低濃度化することにより安全性を高めた、貯蔵安定性の良い硬化剤です。また、黒色に着色しているため、主剤との混合が目視確認できます。
■ホルダー

おおよその樹脂量管理ができます。
製品特長
■高い固着強度と経時安定性 |
主成分エポキシアクリレート樹脂の特性のため高い固着強度を発揮し、経時変化はほとんどありません。 |
■幅広い形状、材質のボルトに対応できる |
全ねじボルトはもちろん、インサートやセミラックアンカー・U字筋・L字筋など、従来のカプセルアンカーでは施工困難であった物にも使用できます。 (丸棒には使用できません) |
■穿孔条件自由、長孔施工も容易 |
カートリッジタイプEA-350は埋め込みボルトによっての基準条件はありません。穿孔径は自由に決められ、穿孔長は設計荷重に応じて決めます。また、長孔にも容易に施工できます。 |
■幅広い母材に使用できる |
コンクリート、岩盤、ALC、中空母材等に使用できます。 |
■臭いが少なく、毒性も低い |
主剤は、非スチレン系エポキシアクリレート樹脂(特許出願中)を主成分としていますから、嫌な臭いが少なく、アミン系硬化剤を使用するエポキシ樹脂に比べ、毒性の危険性も極めて低く安全に配慮した製品です。 |
■在庫管理が簡素化でき、長期保存も可能 |
全サイズのアンカーボルトを1品種で対応するため、品種ごとの在庫管理は不要です。 |
■天井施工でも液ダレしにくい |
天井や壁施工でも液ダレしにくいので、あらゆる方向に施工が可能です。 |
■湿潤面でも強度低下がほとんどない |
地下構造物などの湿潤面が多い現場でも、強度をほとんど落とすことなく施工できます。(水孔や湧水のある孔では使用できません。) |
■マイナス5度の低温下でも施工可能 |
-5℃~40℃と幅広い温度範囲で使用できます。 |
■取扱い、操作が簡単 |
トリガーの握り力は、低温(5℃)でも5kgと軽く、トリガーを引くだけで主剤と硬化剤はミキシングノズル内で確実に混合されます。 |
■早い硬化時間と可使時間の余裕 |
硬化は約30分(気温20℃)と短時間ですが、可使時間は10分と余裕があるため、正確で素早い施工が行えます。 |
施工例<埋込長6dの場合>
使用ボルト 異形棒鋼 |
穿孔径 (mm) |
穿孔長 (mm) |
長期許容 引張荷重 (kN) ※1 |
短期許容 引張荷重 (kN) ※1 |
必要 樹脂量 (cm3) ※2 |
カートリッジ 1本当りの 施工本数 (本)※3 |
---|---|---|---|---|---|---|
M8 W5/16 D6 |
9 9 9 |
50 | 3.8 | 5.8 | 1.7 2.0 |
176 150 |
M10 W3/8 D10 |
12 12 12 |
60 | 5.6 | 8.4 | 4.0 3.1 |
75 96 |
M12 W1/2 D13 |
14 14.5 16 |
70 | 7.6 | 11.5 | 5.9 6.3 |
50 43 |
M16 W5/8 D16 |
18 18 20 |
100 | 15.5 | 23.2 | 11.7 13.9 |
25 21 |
M20 W3/4 D19 |
23 23 24 |
120 | 22.4 | 33.7 | 24.6 23.9 |
12 12 |
M22 W7/8 D22 |
25 26 28 |
130 | 26.4 | 39.6 | 29.4 35.7 |
9 7 |
M24 W1 D25 |
28 30 32 |
140 | 30.7 | 46.1 | 44.2 50.0 |
6 5 |
施工例<埋込長8dの場合>
使用ボルト 異形棒鋼 |
穿孔径 (mm) |
穿孔長 (mm) |
長期許容 引張荷重 (kN) ※1 |
短期許容 引張荷重 (kN) ※1 |
必要 樹脂量 (cm3) ※2 |
カートリッジ 1本当りの 施工本数 (本)※3 |
---|---|---|---|---|---|---|
M8 W5/16 D6 |
9 9 9 |
70 | 5.9 | 8.9 | 2.3 2.7 |
130 111 |
M10 W3/8 D10 |
12 12 12 |
80 | 9.0 | 13.5 | 5.3 4.0 |
56 87 |
M12 W1/2 D13 |
14 14.5 16 |
100 | 13.5 | 20.3 | 8.3 8.9 |
36 33 |
M16 W5/8 D16 |
18 18 20 |
130 | 23.5 | 35.2 | 15.2 18.0 |
19 16 |
M20 W3/4 D19 |
23 23 24 |
160 | 36.1 | 54.2 | 32.7 31.8 |
9 9 |
M22 W7/8 D22 |
25 26 28 |
180 | 44.7 | 67.1 | 40.5 49.3 |
7 6 |
M24 W1 D25 |
28 30 32 |
190 | 51.5 | 77.3 | 59.8 67.7 |
5 4 |
※1 許容引張荷重は、Pa=min[Pa1、Pa2、Pa3]の算定値Fc=21N/mm2、使用ボルト(MねじSS400)。
※2 必要樹脂量は20%の余剰樹脂を見込んでいます。(上段:Mねじ 下段:異形棒鋼) ※3 カートリッジ1本当たりの施工本数は目安です。(上段:Mねじ、下段:異形棒鋼)
使用方法

力一卜リッジ(フィルムバック)を専用ホルダ一に挿入します。確実に奥まで挿入して〈ださい。ピス卜ンが挿入側に寄っている場合は、そのままフィルムパックを挿入して、ピス卜ンを押し戻してください。

力一卜リッジの吐出口にミキシングノズルを締めこみます。

ディスぺンサ一の卜リガ一を完全に前に押し出し、ピストン口ッドを全部引き出します。

力一卜リッジ(フィルムパック) を挿入したホルダ一をディスペンサーにセツ卜します。

ディスぺンサ一の卜リガ一を引くと、カートリッジ
(フィルムパック)が自動開封します。
ハンドディスペンサーを使用する場合カートリッジ(フィルムパック)が開封されるまで卜リガ一を引きます。開封時には「パチッ」と音がしますので、必ず開封されたことを確認してください。

- 挿入方向を確認してください。挿入方向を誤ると使用できません。
- カートリッジ(フィルムパック)はホルダ一の奥までしっかり入れてください。液漏れの原因になります。
- EA-350専用のミキシングノズルを使用してください。
- ミキシングノズルはしっかり取り付けてください。 液漏れの原因となります。
- 新しいカートリッジ(フィルムパック)を使用する際は、新しいミキシングノズルを装着してください。フィルムパックが自動開封されないおそれがあります。
- 硬化剤成分が分解する恐れがあるので、カートリッジ(フィルムパック)を40℃以上加熱しないでください。
- セット位置を確認してください。 誤った位置にセットすると、液漏れ、フィルム噛み込みなどの不具合が発生することがあります。
- 開封はミキシングノズルを人に向けないよう、下向きに行ってください。
- フイルムパックの先端(口金側)を先端の尖ったもの等で突き刺さないでください。開封が不完全となり吐出ができなくなるおそれがあります。
- 施工途中で吐出を一時中断する場合は、樹脂の吐出を止めるために、必ず卜リガ一をリリ一スしてください。
施工方法
コンクリートなどの母材に穿孔し、清掃します。トリガーを引いてその孔底より樹脂を必要量注入し、可使時間内にボルトや異形棒鋼を静かに回しながら押し込みます。なお施工開始時の初めのトリガー3~4回は樹脂を捨てて下さい。 樹脂の吐出後は1回ごとに必ずリリースレバーを押して下さい。

可使時間と硬化時間
- 可使時間とは、樹脂注入開始から樹脂に流動性がなくなるまでの時間です。この時間内にボルトを挿入して下さい。
- 硬化時間とは、荷重をかけられるまでの時間です。可使時間から硬化時間の間はボルトに触れないで下さい。
温度 | -5℃ | 0℃ | 5℃ | 10℃ | 20℃ | 30℃ | 40℃ |
可使時間 | 4時間 | 2時間 | 40分 | 25分 | 10分 | 3分 | 1.5分 |
硬化時間 | 8時間 | 4時間 | 3時間 | 1.5時間 | 30分 | 25分 | 10分 |
※この硬化時間は最大強度の80%程度の強度を発揮するまでの目安の時間です。
包装仕様
品番 | 小箱 | 大箱 |
EA-350 (樹脂セット) | 5セット | 20セット |
MX-MID (別売ミキシングノズル) | 10本/袋 | 100本 |
HD-350 (別売ホルダー) | 1個 | 5個 |
DM-350 (ディスペンサー・ホルダーセット) | 1セット | 5セット |
DP-350 (エアー式ディスペンサー) | ‐ | 1台 |
※ディスペンサー、エアー式ディスペンサーは、EX-350と共用できます。
またエアー式ディスペンサーは付属備品を取り替えることによりEA-500、EA-500Wとも共用できます。
積算価格
品番 | 名称 | 単価(円) |
---|---|---|
EA-350 | EA-350 樹脂セット | 7,750 円/セット |
MX-MID | EA-350 専用 別売ミキシングノズル | 440 円/ 本 |
HD-350 | 350シリーズ 専用 別売ホルダー | 2,200 円/ 個 |
DM-350 | 350シリーズ 専用ディスペンサー・ホルダーセット | 36,700 円/ 台 |
DP-350 | 350シリーズ エアー式ディスペンサー HD-350 (別売ホルダー)が 必要となります。 |
121,000円 / 台 |
※ホルダー(HD-350)を用いればDM-EX4.DP-EX4もご使用頂けます。
取扱上の注意事項
![]() |
ご使用前に必ず、総合技術資料・施工要領書・SDSをお読みください。なお、入手方法につきましては下記へお問い合わせください。 総合技術資料、施工要領書及び以下の注意事項に従わなかった場合に発生した事故については、当社は一切責任を負いません。 |
■安全衛生■
本品の内容物は、口に入れたり、皮膚に付着したり、蒸気を吸入しますと、健康障害を起こすおそれがありますので、次の注意事項を守ってください。
【作業前】
- 使用する際は、保護手袋(ゴム手袋等の不浸透性手袋)、保護メガネ、マスク、長袖衣を着用してください。また、必要に応じて、有機ガス用防毒マスク、送気マスクを着用してください。
- 作業は通気の良いところで行ってください。
- 火気のある場所で使用しないでください。
【作業中】
- 皮膚、作業衣に樹脂が付着しないように注意してください。もし、付着した場合は洗剤等で洗浄してください。放置するとかぶれの原因となります。
- 取扱い時は飲食、喫煙はしないでください。
- 樹脂をこぼした場合はすぐふき取ってください。
【作業後】
- 取扱い後は必ず、石鹸で手や腕をよく洗ってください。
- 取扱い後は必ずうがいをしてください。
- 作業衣、保護具等は洗剤で洗濯し、常に清潔にしておいてください。
■応急処置■
皮膚に付着した場合、多量の水と石鹸で優しく洗うこと。
皮膚又は髪に付着した場合、直ちに、汚染された衣類をすべて脱ぎ又は取り除くこと。
皮脂を流水又はシャワーで洗うこと。
吸入した場合、気分が悪い時は、医師に連絡すること。呼吸が困難な場合には、空気の新鮮な所に移し、呼吸をしやすい姿勢で休息させること。
眼に入った場合、水で数分間注意深く洗うこと。次にコンタクトレンズを着用していて容易に外せる場合は外すこと。その後も洗浄を続けること。
ばく露又はその懸念がある場合、医師の手当て、診断を受けること。
気分が悪い時は、医師の手当て、診断を受けること。
皮膚刺激又は発疹が生じた場合は、医師の診断、手当てを受けること。
眼の刺激が続く場合、医師の診断、手当てを受けること。
汚染された衣類を再使用する場合には洗濯すること。
火災の場合には、適切な消化剤を使用すること。
■使用上の注意事項■
カートリッジの内容物には高温になると急速に分解するものがありますので、次の注意事項を守ってください。
- 火気や高温物にカートリッジを近づけないこと。
- 火の中に投げ込まないこと。
その他、次の注意事項を守ってください。
- 本製品は、注入タイプの接着系アンカーです。それ以外に使用される場合は販売店・メーカに相談すること。
- 丸棒などの表面に凹凸のない棒鋼には使用できません。
- カートリッジの内容物は高温になると急速に分解し、破裂する恐れのあるものが含まれているので、火の中に投げ込んだり高温物に近づけないこと。(例えば、バーナーの火花や溶断直後のボルトなど)
- カートリッジを切断、分解したり、内容物を取り出して使用しないこと。
- 作業中でも、カートリッジに直射日光をあてないこと。
- カートリッジに表示した使用期限を経過したものは使用しないこと。
- ディスペンサー、ミキシングノズルを分解しないこと。
- 専用のミキシングノズルを使用すること。また、強度低下の原因となるためスパイラルを外したり、折ったりして使用しないこと。
- ミキシングノズルは使用する直前に装着すること。
- 必ず、専用のディスペンサー使用すること。また、ディスペンサーを他に転用しないこと。
- 施工する際のはじめのトリガー3~4回分は捨てること。強度が出ません。
- 樹脂の反応熱により、ミキシングノズル及び樹脂が厚くなる恐れがあるため注意すること。
■廃棄上の注意事項■
- 内容物、容器を廃棄する場合は、都道府県知事の許可を受けた専門の廃棄物処理業者に業務委託すること。
- 使用後のミキシングノズル及び空容器は廃プラスチックとして廃棄すること。
- 空容器類を廃棄する場合は、内容物を完全に除去してから廃棄すること。
- 樹脂の付着した布等は密閉容器に回収し、産業廃棄物として廃棄すること。
- 内容物及び溶剤等は河川等環境中に投棄、漏洩させないこと。
■輸送・保管上の注意事項■
- 容器の漏れがないことを確認し、転倒、落下、損傷ないように積み込み、荷崩れ防止を確実に行うこと。
- 火気厳禁。また、直射日光を受けないようにすること。(作業中でも直射日光に当てないこと。)
- 開封後は、出来るだけ早く使用すること。使用途中のカートリッジを保管する際は専用キャップをして保管すること。
ミキシングノズルを付けたまま保管すると吐出口が詰まり、施工不良(未硬化)の原因となる。 - 冷暗所に保管すること。それ以外に保管すると使用期限内でも使用できなくなることがある。(樹脂が吐出されなくなる。)
都合により予告なく仕様を変更する場合があります。あらかじめご了承ください。