MUアンカー

接着系アンカー 「カプセル型」ARケミカルセッター® MU

叩き込みタイプのカプセルアンカー。
ハンマーで叩き込むだけで施工完了。(ハンマードリルによる撹拌作業不要)
L字筋、U字筋の施工が可能。

MUアンカー
MUアンカー

製品構造

打ち込むだけで樹脂と硬化剤が確実に混合される構造を持ち、簡便な施工が可能な樹脂カプセルアンカーです。

MUアンカー

製品特長

■打ち込むだけで、強固な固着力を発揮。
画期的な構造が簡便な施工を可能にしました。またエポキシアクリレート樹脂の採用により、固着力の経時変化がほとんどありません。
■長期保存が可能
製造より3年間の長期保存が可能です。
■L字筋、U字筋、の施工が可能。
撹拌が不要なため、L字筋、U字筋も簡単に施工できます。

製品規格

品番 カプセル
径(mm)
カプセル
長(mm)
容量
(cm3)
使用ボルト
異形棒鋼
穿孔径
(mm)
穿孔長
(mm)
最大
引張荷重
(kN)
長期許容
引張荷重
(kN)
短期許容
引張荷重
(kN)
MU-8 8 70 2.9 M8、W5/16 9.5 70 14.6 5.9 8.9
MU-10 10.5 90 6 M10、W3/8
D10
12
12.5
90 23.2 9.5 14.2
MU-12 13.0 110 11 M12、W1/2
D13
15
16
110 33.7 13.7 20.6
MU-16 16.5 120 23 M16、W5/8
D16
19
20
140 84.4 25.3 38.0
MU-20 18.0 170 35 M20
W3/4
D19
23
22
23
170 98.0 38.3 57.5

※最大引張荷重及び許容引張荷重はFc=21N/m㎡、Mネジボルト(SS400)を使用した場合の算定値です。性能を保証するものではありません。
※金属ワイヤーブラシで清掃した施工です。

施工方法

コンクリートなどの母材に基準の穿孔を行い、金属製ワイヤーブラシとブロワーで孔内を清掃後、MUアンカーを挿入します。ストッパーを装着したボルトや異形棒鋼をハンマーで打ち込み、カプセルを破砕します。樹脂・硬化剤は、均一に混合され、短時間で高強度の硬化物になり、ボルトや異形棒鋼を固着します。

MUアンカー施工方法

ボルト形状

MUアンカーで施工するボルトや異形棒鋼は、埋込側を寸切り、もしくはVカットにして施工します。

MUアンカー ボルト形状

※先端は、必ず寸切りまたは両面カットしたものを使用してください。片面カットしたものは使用できません。丸棒は使用しないでください。

硬化時間

  • 水孔では強度が低下しますので、使用しないでください。
  • 適切な硬化時間養生を取り、硬化時間内はボルトを動かさないようにしてください。
  • 埋め込み後、樹脂の硬化時間は温度によって異なりますので、下表を目安にしてください。
    外気、鉄筋、コンクリート、カプセルの内、最も低い温度を目安にしてください。
温度(℃) -5 0 5 10 15 20 25 30
硬化時間(分) 360 180 120 70 45 30 25 20

※施工温度が5℃以下の時はボルト打込み後、直ちにボルトを5回転以上回して下さい。-5℃より低い環境では使用しないで下さい。
※この硬化時間は最大強度の80%程度の強度を発揮するまでの目安の時間です。

包装仕様

品番 小箱 中箱 大箱
カプセル本数 中箱内訳 カプセル本数 大箱内訳 カプセル本数
MU-8 5 (小箱×20) 100 (中箱×10) 1000
MU-10 20 (小箱×5) 100 (中箱×10) 1000
MU-12 20 (小箱×5) 100 (中箱×10) 1000
MU-16 20 (小箱×5) 100 (中箱×5) 500
MU-20 10 (小箱×5) 50 (中箱×4) 200

積算価格

品番 外径×全長(mm) 容量(cm3) 単価(円/本)
MU-8 8×70 2.9 330
MU-10 10.5×90 6 295
MU-12 13×110 11 435
MU-16 16.5×120 23 740
MU-20 18×170 35 1,130

取扱上の注意事項

ご使用前に必ず、総合技術資料・施工要領書・SDSをお読みください。なお、入手方法につきましては下記へお問い合わせください。
総合技術資料、施工要領書及び以下の注意事項に従わなかった場合に発生した事故については、当社は一切責任を負いません。

■安全対策■

  • 熱/火花/裸火/高温のもののような着火源から遠ざけること。禁煙。
  • ミスト、蒸気、スプレーを吸入しないこと。
  • 取扱い後はよく手を洗うこと。また、よく眼を洗うこと。
  • 環境への放出を避けること。
  • 保護手袋、保護眼鏡、保護面を着用すること。

■救急処置■

  • 皮膚に付着した場合、多量の水と石鹸で優しく洗うこと。
  • 皮膚又は髪に付着した場合、直ちに、汚染された衣類をすべて脱ぎ又は取り除くこと。
    皮脂を流水又はシャワーで洗うこと。
  • 吸入した場合、気分が悪い時は、医師に連絡すること。呼吸が困難な場合には、空気の新鮮な場所に移し、呼吸しやすい姿勢で休息させること。
  • 眼に入った場合、水で数分間注意深く洗うこと。次にコンタクトレンズを着用していて容易に外せる場合は外すこと。その後も洗浄を続けること。
  • ばく露又はその懸念がある場合、医師の手当、診断を受けること。
  • 気分が悪い時は、医師の手当て、診断を受けること。
  • 皮膚刺激又は発疹が生じた場合は、医師の診断、手当てを受けること。
  • 眼の刺激が続く場合、医師の診断、手当てを受けること。
  • 汚染された衣類を再使用する場合には洗濯すること。
  • 火災の場合には、適切な消化剤を使用すること。

■保管■

  • 冷暗所で保管すること。

■廃棄■

  • 内容物、容器を廃棄する場合は、都道府県知事の許可を受けた専門の廃棄物処理業者に業務委託すること。

■使用上の注意■

  • カプセルの内容物は高温になると急速に分解し、破裂する恐れのあるものが含まれているので、火の中に投げ込んだり高温物に近づけないこと。(例えば、バーナーの火花や溶断直後のボルトなど)
  • ガラスの破片で手・指等を切らないよう、十分注意すること。
  • カプセルを切断・分解したり、内容物を取り出して使用しないこと。
  • 作業中でも、カプセルに直射日光をあてないこと。
  • 屋外作業の場合では、ケースごと日陰におき数本ずつケースから取り出して使用すること。
  • 使用期限内でもカプセル中の樹脂が動かなくなったものは使用しないこと。