EA-500(500cm3)とEA-500S(150cm3)は容量のみが異なります。EA-500Wは寒冷地向け仕様となっており、EA-500、EA-500Sとは可使時間、硬化時間が異なります。
詳しくは各製品ページを参照ください。
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エポキシアクリレート樹脂とビニルエステル樹脂は同じ樹脂ですか。
エポキシアクリレート樹脂はビニルエステル樹脂の一つで、有機過酸化物-アミン系の触媒で反応が開始され、硬化します。
カプセルタイプやEAシリーズの主剤に使用しているエポキシアクリレート樹脂とはどのような樹脂ですか。
エポキシアクリレート樹脂は高強度で耐薬品性に優れており、速硬化性と低温硬化性を特徴とする樹脂です。
アンカー用途としての大きな特長としては、耐アルカリ性に優れ、[JIS K 6919]に基づく耐アルカリ性試験において最高位の耐薬品性にランクされている超耐食性樹脂です。したがって、この樹脂を主剤にしたARケミカルセッター®はコンクリートアルカリに殆ど浸食されることがなく、長期において高強度で安定したアンカー性能が得られます。
エポキシアクリレート樹脂とエポキシ樹脂の違いは何ですか。
接着系あと施工アンカーARケミカルセッター®はエポキシアクリレート樹脂を主剤とした製品とエポキシ樹脂を主剤とした製品のラインナップがございます。
エポキシアクリレート樹脂・エポキシ樹脂どちらも硬化後に安定した物性を持つ樹脂で、強度が高く、耐アルカリ性、耐薬品性に優れています。
エポキシアクリレート樹脂とエポキシ樹脂は分子構造、硬化反応の仕方が異なっているため、特に硬化性に違いがあります。
エポキシアクリレート樹脂は、硬化が早く、低温での硬化性も優れており、一般的なアンカー施工に最適です。
一方、エポキシ樹脂は低温硬化性(5℃以下)は劣りますが、可使時間が長く、太物のアンカー施工や充填施工に適しています。
HPアンカーのフィルムは施工後どうなってしまうのですか。 強度に悪い影響を与えることはありますか。
基準穿孔径の条件下では、HPアンカーのフィルムは小さく破壊され樹脂硬化物中に混合されます。したがって、強度に影響はありません。
ただし、穿孔径が基準より大きい場合や、鉄筋干渉等で穿孔径が大きくなってしまった場合、フィルムがちぎれずに残る恐れがありますので注意が必要です。HPアンカー施工要領書をご確認の上、施工を行ってください。
接着系アンカーと金属拡張アンカー(メカニカルアンカー)との性能の違いは何ですか。
接着系アンカーは金属拡張アンカーと異なり、全面接着するので強度(特に剛性)が高く、耐振動性に優れています。また、母材へのストレスも少なく、経年変化はほとんどありません。
強度 | 耐振動性 | 施工簡便性 | 強度発現時間 | 母材ストレス | 耐熱耐火性 | |
接着系アンカー | ○ | ○ | ○ | 養生が必要 | ○ | △ |
金属拡張アンカー | △ | × | ○ | 施工後すぐ | × | ○ |
上記表は一般的な比較であり、品種によっては異なるものもあります。
ARケミカルセッターの耐熱温度は何度ですか。
接着系あと施工アンカー ARケミカルセッター®の耐熱温度について、
HP・AP・MU・EAシリーズの場合
硬化後のエポキシアクリレート樹脂は熱硬化性樹脂であるため、熱変形温度(ASTM)は100℃以上ですが、常時熱を受ける部位では80℃までを目安としてください。
EXシリーズの場合
硬化後のエポキシ樹脂の耐熱温度は40℃までを目安としてください。
施工後に-25℃の低温になります。強度的に大丈夫ですか。
接着系と施工アンカーARケミカルセッター®について、樹脂硬化後であれば-25℃になっても問題はありません。
コンクリート中に埋め込まれた樹脂硬化物の耐用年数はどの程度ありますか。
接着系と施工アンカーARケミカルセッター®の主成分であるエポキシアクリレート樹脂は、耐アルカリ性に優れており、コンクリート中のアルカリ性環境下でもほとんど経年変化がありません。
当社において経年劣化試験を実施中で、コンクリートに埋め込んだ後、約15年間その強度低下は認められておりません。また、促進試験では約50年間経時劣化はないと推定されております。ただし、アンカーとしての強度はコンクリートの劣化状況によります。
なお、エポキシ樹脂は一般的にエポキシアクリレート樹脂より 更に耐アルカリ性が優れていると言われており、50年以上劣化しないと推定されます。
HP・AP・MU・EAシリーズは同じエポキシアクリレート樹脂なのになぜ硬化時間が異なるのですか。
接着系あと施工アンカー ARケミカルセッター®は各製品ごとに、その要求性能に合わせ、適した硬化時間になるよう当社で硬化時間を設定しております。
硬化時間は温度に左右されますので注意が必要です。