接着系アンカー ARケミカルセッター®は危険物に該当しませんか。

カプセル製品は樹脂自体は危険物にあたりますが、カプセルに封入している状態では危険物に該当しませんので、保管や運送の際には非危険物として運用いただけます。但し、輸送・保管・取扱い時は火気、高温物を避け、40℃以上にはならないよう注意してください。
EAシリーズ、EXシリーズは危険物には該当しませんが、消防法で「指定可燃物[可燃性固体類]」に指定されていますので、火気は避け、市町村の条例に従って取扱い、保管してください。

※ご使用前に必ず各製品の製品安全データシート(SDS)をお読みください。
(ARケミカルセッターホームページに会員登録(無料)頂きますと会員便利機能「SDSダウンロード」よりダウンロードできます。)
※各製品の施工要領書には「取扱い上及び輸送・保管上の注意事項」として記載があります。

期限切れのカプセルやカートリッジの処理方法を教えてください。

廃棄品が多量の場合は、許可を受けた産業廃棄物処理業者に依頼してください。
少量の場合は以下の手順で廃棄してください。
詳細はSDS(製品安全データシート)の廃棄場の注意事項をご参照ください。

<廃棄作業手順>

1. 注意事項

  • 必ず保護具(保護眼鏡(ゴーグル)、保護手袋、長袖作業衣)を着用してください。
  • 硬化中にガスを発生しますので、屋外等の通気の良い場所で行なってください。
  • 反応中は発熱し高温になるため、触れないでください。
  • 樹脂と硬化剤を混合後に容器を完全密封すると、内圧が上がり破裂する恐れがありますので、密閉はしないでください。
  • エポキシアクリレート製品とエポキシ製品は別の容器で行なってください。
  • 液状樹脂が、皮膚に付着した際は、温石鹸水などで洗い落としてください。
  • 液状樹脂が、目に入った場合は、水で15分以上洗い落とし、医師の診断を受けてください。
  • 製品によってはガラスを含むものがあります。ガラスの破片で切傷しないように十分注意してください。
  • 製品を絶対に、燃やさないでください。
  • 製品を火気や高温物、例えばバーナーなどに近づけないでください。

2. 手順

1) 次の機材を準備する。
① 金属容器(広口ガロン缶等)
② 金属棒(1.5m以上の長さ)

2) 固化方法
<ガラス管タイプ(AP、MU)の場合>
① カプセルを1~2本金属容器に入れ、金属棒で製品を割ってください。内部に白い硬化剤の入ったガラス管もありますので、これも細かく割ってください。
② ①で細かく割ったカプセルを、金属棒で十分にかき混ぜてください。
③ 金属容器の上に板などを乗せて、蓋をする。
※この際、密閉にすると内圧が上がり破裂する恐れがありますので、密閉はしないでください。
④ 硬化するまで待って下さい。(硬化時間は温度、量によって変わります。)
※硬化する際、反応熱が発生し、高温になりますので金属容器に触れないでください。
⑤ 固まりましたら冷却し、次のカプセルを容器にいれ、同じ手順を繰り返してください。
 なお、ガロン缶の底から1/3の高さ以上は入れないで下さい。
⑥ 固化が完了・冷却しましたら、容器に蓋をして、産業廃棄物(廃プラスチック)として自治体の指示に従って廃棄してください。

<フィルムタイプ(HP)の場合>
① カプセルをはさみで切断し内容物及びフィルムを容器に入れて下さい。内容物には白い粒状硬化剤が入っていますので、それを金属棒で細かく砕いてください。なお、可能であればAP、MUと混ぜて下さい。
② 以下ガラス管タイプの③~⑥と同様に行なってください。

<カートリッジタイプ EAシリーズ、EXシリーズの場合>

① 金属容器に水を張ってください。
② カートリッジにミキシングノズルをセットし、金属容器内に主剤と硬化剤を混合しながら注入してください。
※一度に大量に処理すると反応が急激になり危険ですので、少量ずつ(カートリッジ1本以内)行なってください。 
※樹脂が出ないときには内容物が硬化している恐れがありますので、無理にディスペンサーのトリガーを引かないでください。破裂する恐れがあります。
③ 金属容器の上に板などを乗せて、蓋をする。
※この際、密閉にすると内圧が上がり破裂する恐れがありますので、密閉はしないでください。
④ 硬化するまで待って下さい。(硬化時間は温度、量によって変わります。)
※硬化する際、反応熱が発生し、高温になりますので金属容器に触れないで下さい。
⑤ 固まりましたら冷却し、同じ手順を繰り返してください。なお、ガロン缶の底から1/3の高さ以上は入れないで下さい。
⑥ 固化が完了・冷却しましたら、水を抜き、容器に蓋をして、産業廃棄物(廃プラスチック)として自治体の指示に従って廃棄してください。