「先付けアンカー」とはコンクリート構造物を設計する段階で、機器等の取付け位置、取付け方法が決まっている場合、コンクリートを打設する前にアンカーボルトを先に設置し、コンクリート中に埋め込む工法です。
「あと施工アンカー」とは、コンクリートが硬化した後で、コンクリートに穿孔を行い、アンカーボルトを挿入し、アンカーボルトと孔壁の隙間に樹脂やモルタルを充填し固着させる工法です。
ARケミカルセッター®は「あと施工アンカー工法」に使用されます。
あと施工アンカーは 先付けアンカーに比べ、既設コンクリート構造物に施工できる、アンカーの位置精度が高いなどの特長があります。また、設備を設置する場合などには工程が短縮でき、トータルのコストダウンに大きく寄与できます。
アンカーボルトの種類 | 先付け | 金属拡張 | 接着系 | |
施工難度 | コンクリート打設前 | ○ | 施工不可 | 施工不可 |
コンクリート打設後 | 施工不可 | ○ | ○ | |
位置精度 | △ | ○ | ○ | |
固着方法 | 全面固定 | 部分固定 | 全面接着 | |
コンクリートストレス | ○ | × | ○ | |
固着強度 | ○ | △ | ○ | |
耐振動性 | ○ | × | ○ | |
耐熱・耐火性 | ○ | ○ | △ | |
強度の発現 | コンクリート硬化後 | 施工後すぐ | 養生が必要 |