接着系アンカーは冷凍庫(-25℃)の中でも施工できますか。

接着系あと施工アンカー ARケミカルセッター®の施工環境温度について、

-25℃では樹脂と硬化剤の混合が不十分になったり、反応しにくなり固着強度が低下する恐れがあります。

次の製品は施工時に工夫することで施工可能です。
<カプセルタイプ(AP、HP)>
カプセル及びボルトを予めぬるま湯などで30℃程度に加温し、カプセルが冷える前に施工して下さい。(加温したカプセルが冷えないように1本ずつ施工して下さい。)
<EA-500W>
予めカートリッジ及びボルトをぬるま湯などで加温し、カートリッジが冷えないように作業を手際よく施工したり、カートリッジの保温する等の工夫を行なう。
孔内清掃はワイヤーブラシを使用し、孔壁の目荒らしを行なってください。(孔壁に漂着した霜、氷を除去することが目的です。)

※可能であれば、埋込前に孔内を暖めてください。強度UP、バラツキの低減になります。
※穿孔時にコンクリート中の水分が凍結し、穿孔壁面に膜をつくることによる固着強度の低下が考えられます。穿孔後十分にブラシにより清掃し、ブラッシング後は速やかにブロアーをかけて下さい。
※埋込時の攪拌不良、硬化不良を防ぐため、埋込作業直前までカプセルおよびボルトを加温して使用してください。なお、施工は加温したものが冷えないように1本ずつ埋込を行なって下さい。
※常温、標準施工より大幅な強度低下が予想されます。予め50%程度の固着強度低下を想定し、設計を行なって下さい。

次の製品は-25℃では施工できません。
MUアンカー:樹脂と硬化剤との混合不良を起こす恐れがある。
EA-350、EA-500、EA-500S:-25℃では硬化反応しない恐れがある。
EX-350、EX-400L:主成分がエポキシ樹脂であり、硬化反応しない恐れがある。